コート・デュ・ローヌ・ヴィザン村のドメーヌ・フロランヌをご紹介。
もう日仏の定番ローヌとなっているこのキュヴェ・アンパシアンス。
フランソワとアドリアン・ファーブル親子が1999~2000年にかけて醸造所を設立。
ラストーやケランヌの裏山を北側に越えたヴィザンやサン・モーリスの村々はあまり
日本では有名ではないが、どっこい畑の持つポテンシャルは素晴らしい!
かねてより環境に配慮し、除草剤や化学肥料を使用しない自然派な栽培方法で
ワイン作りを行ってきましたが、2012年ヴィンテージよりオーガニック認証を取り、
ラベルにはABマークがお目見えです。
フロントラベルは、かわいい蓮の花とタンポポの綿毛が印象的。
「アンパシアンス=Impatiens」とはフランス語の「我慢できない=Impatience」から着想を得た造語。
美味しくって飲みたくって、待ち遠しくって、もう我慢できない!!!
そんなお茶目なネーミング。
どんなに美味しいの?!そんなに美味しいの?!一度飲んでみたくなります♪
話はそれますが、フランス語の単語1つに日本語のコメントが添えられるという
構成になっている「サンタクロースの辞典」という絵本の中にもありました。
アンパシアンス♪
ドメーヌにとってオーガニック認証を得て新たな出発となる2012年ヴィンテージ。
このヴィンテージについてドメーヌにインタビューをしてみました。
Q;2012年(オーガニック認定ファーストイヤー)はどんなヴィンテージ?
A
オーガニックの正式認定をこの2012年以降受けたからと言って大きな変化は特にありません。今までと同じように畑の仕事をし、ワインを醸造してきていますから。
Q:一般的に2012年は南ローヌでは低収量で凝縮感のある濃厚な仕上がりと言われているが?
A
私達の地域ではそれは少々異なります。収穫量は2011とほぼ同じ、満足できる年でした。凝縮感もそれなりにあります。2006と2009の中間ぐらいという感です。味わいにおいては、もちろんヴィンテージのもたらす部分もあると考えますが、ドメーヌ全体のワインの味わいによりフレッシュさとエレガントさが加わり、バランスが取れてきていると思います。
2012年はアルコール度数も例年より少々低めになりました。これは温暖化の影響が感じられる中でとても喜ばしいことです。より具体的に話すと、今までおおよそ糖度16%でブドウがしっかり熟し収穫されてきていたのが、この2012年は14-15%で種や茎部分までが十分に熟し、収穫できました。この差は大きいです。畑の仕事が効果をもたらしてきていると思います。
Q:日本のお客様へのメッセージ
A
いつも私達のワインをご愛飲くださってどうも有り難うございます。2012年は、繊細かつ柔らかなタンニン、例年に比べて低めのアルコール度数とフレッシュな果実味がもたらすバランスのよい仕上がりで、きっと日本の皆様に喜んでいただけると思います。アンパシアンスは普段のお食事にあわせやすい、気軽に美味しく飲めるワインです。暑い時期であれば少し冷やしても美味しいですし、涼しい時期は冷やさずに(暖房など入っていない部屋の)室温でお飲みください。
あわせる食べ物はトマトソースのパスタでも、グリルした肉など、またはアペリティフにちょっとしたおつまみと一緒に1杯でも2杯でもどうぞ!
2012年は今までの畑での丁寧な仕事に成果が現れ始めた様子。これから秋が深まるにつれ、食欲の秋・・・ますますワインが飲みたくなりますね。
うーん!アンパシアンス!!