2012年9月19日水曜日

思い出

今回は今年の3月に訪問したドメーヌ・デュ・ピカティエでのお話。

オーヴェルニュから山一つ越えたロワンヌという場所にこのドメーヌはあります。
家の周りを囲むように広がった葡萄畑は、全て自分の畑で他の畑はなく、ビオ栽培を行うにはうってつけの場所。



樹齢45年のピノ・ノワール
親友に飲ませてもらったナチュラルなワインに魅了され、自然なワイン造りに傾倒していき、その決め手となったのが”ドミニク・デュラン”氏との出会いでした。今でもアドバイスをもらいながら日夜ワイン造りに励んでいます。


ドミニク・デュラン氏と考案したこの樽でプレパラシオンを造っています。
 
 

瓶詰め前のワインを色々と試飲。ガメイ100%で造られる”CUVEE100%”、”L'INTRO”共に2011年。まだまだ若さ溢れるこちらのワイン。この近辺に植わっているガメイは、有名なボジョレーのそれとは若干の違いがあり”サン・ロマン”と呼ばれる品種だそう。現在では大量に造られているガメイが流通しており、日本人がガメイに持つイメージは決していいとは言えませんが、本来のガメイは長期の熟成にも耐え(25年物のガメイに感動したこたがあります!!)、味わい深く、フルーティでフレッシュ、和食にも合いやすく日本人向きの品種のような気がします。現に自然派の素晴らしい生産者のワインは大人気です。

その後お昼近くになり、奥様が留守の為代わりにクリストフが作った食事を頂きました。




野菜を大量にこまか~く(本当に細かかったですよ)千切りにしたものと、子牛のロースト。勿論野菜は有機栽培で子牛はクリストフのお父さんが有機の物だけを与えて育てたものです。野菜はそのままでも甘さたっぷりでおいしく食べられ、お肉も調味料は塩だけです。気分の問題もあるでしょうがなんの変哲もないこれらの料理をほんとに美味しく頂きました。
クリストフが野菜を一生懸命刻んでいる姿を想像すると、自然と笑みがこぼれ、その”おもてなし”の心に感動すら覚えてしまいました。
その後、アルコールも入ってか会話も弾み楽しい宴はいつまでも続きました。

 キュヴェ・ラントロ